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『日本文化を読む』出版

016 上級学習者向けの日本語教科書を株式会社アルクから出版しました。
本書は、「読む」学習を続けてきた人たちが、上級あるいはその上のレベルでチャレンジする読解教材として制作しました。上級段階になると、 学習者のニーズに合わせた多様な教材を提供することが望まれますが、本書は「文化を目指した」上級教科書として、社会評論、科学評論、文学、 歴史、などの多分野から作品を選びました。作品を選ぶにあたっては、特に「京都、関西からの発信」を意識しました。京都、 関西の文化を広く伝えたいという趣旨からです。
 本書は、当センターの上級クラスの授業で10学期にわたり使用し、訂正を繰り返してきたものですが、 適当でないところもまだあると思われます。今後、皆様のご批評、
コメントをいただき、よりよいものにしていきたいと思います。

 

「絵でわかる日本語場面別表現205」出版

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 日本語には、簡単な一つの言葉が、場面によってまったく違う意味に使われることが、たびたびあります。例えば「けっこう」 という言葉を、「すばらしい」という意味だと思っていた人が、ある時喫茶店で、「わたしはお砂糖はけっこうよ」という言葉を聞いたら、 「わたしはけっこうよ」とは、何が素晴らしいのだろう!?とびっくりするでしょう。

 このような言葉の働きは、どの言語にもありますが、日本語の場合、日常のやりとりの中にたくさん出てきて、 日本語を学ぶ人たちを驚かせたり、困らせたりしています。

 この本はそんな言葉の広がりをわかりやすく整理することで、学習者にいつも話している言葉が、別の使い方を発見してほしいと考え、 製作しました。それぞれの場面は漫画のような会話の絵で示しました。

 言葉によっては使い分けの数は大変多くなるのですが、その中からよく使われるものを選び、 どの項目も四つないし五つの場面を設定しました。言葉の抽出、場面の選定は、執筆担当者の生活経験や指導経験によるものです。

 この本は、2007年1月から12月まで『日本語ジャーナル』に「マンガで学ぶ日本語会話―小さな言葉から大きな広がりを―」 のタイトルで連載したものを、今回、単行本として出版するにあたって、改めて加筆、修正したものです。

 実際、言葉の使い方は、使い慣れた言葉であっても、誤解を生んだり失礼になったりします。本書では初級段階のやさしい語彙・ 表現を集めていますが、使い分けについては決してやさしいとは言えず、上級者にとっても興味深いと思います。ぜひ場面別の絵や会話を参考に、 日本語の表現の多様性と広がりの面白さを味わっていただきたいと願っています。

 最後に本書の発刊にあたり大変ご尽力をいただいた、株式会社アルクの新城宏治氏に厚くお礼を申し上げます。

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